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2016年5月19日 (木)

武蔵御嶽神社

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むさしみたけじんじゃ。東京都青梅市(武蔵国多磨郡)の武蔵御岳山の山上にある。

旧府社。現在は神社本庁に属さない単立神社。式内社の大麻止乃豆天神社という説がある。

中世以降、山岳信仰の霊場として発展し、武蔵・相模に渡る信仰圏を獲得した。

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ご祭神は櫛真智命、大己貴命、少彦名命、安閑天皇、日本武尊を祀る。

創建は、崇神天皇7年(前91)とされ、天平8年(736)に行基が蔵王権現を勧請したといわれる。

文暦元年(1234)に大中臣国兼が荒廃していた社殿を再興し、以降は修験場として知られ、関東の幕府や武士から多くの武具が奉納される。

慶長10年(1605)には大久保長安を普請奉行として本社が、元禄13年(1700)には弊殿と拝殿が建立された。

明治に入ると神仏分離によって、それまでの御嶽大権現から大麻止乃豆天神社に改称した。これは当社が延喜式に載せられている「大麻止乃豆天神社」に比定されたためであったが、同様に大麻止乃豆天神社であると比定される神社が他にもあったため(稲城市大丸の大麻止乃豆乃天神社)、御嶽神社と改称した。

昭和27年(1952)に現在の武蔵御嶽神社に改称した。

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本社拝殿は五間社入母屋造の大き目の社殿で、朱塗りで鮮やかに彩られており、唐破風の向拝には彫刻がある。参拝した日は残念ながら改修中であった。

現在の本殿は一間社神明造で明治10年(1877)に造営された。

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二柱社(手前)

伊弉諾尊と伊弉冉尊を祭る。本社玉垣内にあり、本殿の向かって左側に鎮座している。社殿は一間社流造の見世棚造である。

八柱社(奥)

本社玉垣内にあり、本殿の向かって左側、二柱社の隣りに鎮座している。春日社、八幡社、䗝養社、八雲社、座摩社、月乃社、国造社、八神社を祭る。

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北野社

菅原道真を祭る。本社玉垣内にあり、本殿の向かって左側に鎮座している。社殿は一間社流造である。

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巨福社

埴山姫命を祭る。本社玉垣内にあり、本殿の向かって左奥に鎮座している。流造の小さな社殿が覆殿に納められている。

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神明社

天照大神を祭る。本社玉垣内にあり、本社の後方に位置している。社殿は神明造である。

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大口真神社(おおくちまがみ しゃ)

大口真神を祭る。本社玉垣内にあり、神明社の後方に瑞垣に囲まれて鎮座している。御嶽神社の眷属である狼を祀っている(言い伝えについては後述)。

古くは神饌を供える台のみであったが、江戸時代末期に社殿が建てられた。

現在の社殿は昭和14年(1939)に建てられた一間社流造の社殿で豪華な彫刻が全体に施されている。社殿後方は奥宮遥拝所となっている。

奥宮遥拝所

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大口真神社の左脇を進むと、奥宮遥拝所がある。

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険しい山が見える。

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常磐堅磐社(ときわかきわ しゃ)

本社玉垣内にあり、本殿の向かって右奥に位置している。祭神は境内案内によると、崇神天皇・景行天皇・安閑天皇・清和天皇と狭依比売神ほか96柱とあるが、神社頒布物によると、諸国一宮祭神となっている。

社殿は永正8年(1511)以前に造営された旧本殿であり、東京都指定有形文化財に指定されている。一間社流造で漆黒に塗られ荘厳な装飾がほどこされている。

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皇御孫命社(すめみまのみこと しゃ)

瓊々杵尊を祭る。本社玉垣内にあり、本社の向かって右側に位置している。瑞垣に囲まれており、社殿は朱塗りの一間社入母屋造で千鳥破風と唐破風がついている。もともとは東照社の社殿であったため、三つ葉葵の紋なども見られる。

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東照社

東照大権現を祭る。本社玉垣内にあり、本社の向かって右側に位置している。現在の社殿は一間社流造の簡素なものであるが、もともとは現在の皇御孫命社の社殿が東照社であった。

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宝物殿

本社玉垣に向かって右側に建ち、国宝の赤糸縅大鎧などを見ることができる。

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畠山重忠の像

「坂東武士の鑑」と称された武士で国宝の大鎧を奉納した武者の騎馬像。宝物殿の前庭に立つ。北村西望の作で昭和56年に建立された。

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随身門

大鳥居の先にあり朱塗り一層の造りとなっている。

※2枚目の写真と同じ建造物を参道上から見た写真

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稲荷社

倉稲魂神を祀る。随身門のやや奥にある。

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三柱社

大歳神、御歳神、大山咋神を祀る。随身門のやや奥にある。

これらのほかに奥の院の奥宮に男具那社(おぐなしゃ)があり、日本武尊を祀っている。

※以上、文章はWikipedia、公式ホームページ、当社冊子を抜粋・編集

 

狼信仰に関連する甲斐の金櫻神社、秩父三社(寶登山神社、秩父神社、三峯神社)とお参りし、ようやく奥多摩の武蔵御嶽神社にお参りできた。

拝殿は改修中なのは残念だったが、狼信仰に関係する大口真神社にお参りできたのは幸いだった。ご祭神は大口真神(おおぐちのまがみ)で、日本武尊(やまとたけるのみこと)を助けた白狼が神になったものだ。

云い伝えは次のようなものである。

日本武尊が東征の際、この御嶽山から西北に進もうとされたとき、深山の邪神が大きな白鹿と化して道を塞いだ。

尊は山蒜(やまびる)で大鹿を退治したものの、山谷鳴動して雲霧が発生し、道に迷われた。

そこへ、忽然と白狼が現れ、西北へ尊の軍を導いてくれた。

尊は白狼に「大口真神としてこの御嶽山の留まり、すべての魔物を退治せよ」と仰せられた。

以来、魔除け、盗難・火難除けの神として霊験著しく、この神符を「お犬様」とあがめ、戸口に貼ったり、家の敷地内にお社を建立し、家の守り神とする信仰が広まった。

※『御嶽神社の祭り』、白水社、2010年改訂新版、31頁から抜粋・編集

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