梨木神社
旧別格官幣社。
ご祭神は、三條実萬(さねつむ)公、三條実美(さねとみ)公。
久邇宮朝彦親王の令旨により、三条家の邸宅跡に三條實萬を祀るための社殿を造営し、明治18年(1885)、地名からとった梨木神社の社号と別格官幣社の列格を受けて創建した。
大正4年(1915)、大正天皇即位を記念して、子の實美を合祀した。
境内の井戸水は「染井の水」と呼ばれ、京都三名水の一つ。京都三名水(醒ヶ井・県井・染井)で唯一現存している。
境内には約500株の萩が植えられており、通称萩の宮とも呼ばれており、9月中旬~下旬には萩祭りがおこなわれる。
静かでとても雰囲気のよい神社だった。水を採りにきている人の姿もあった。
ひとが集まって座敷で何かしていたので、若いご神職に訊いたら、翌日小笠原流の元服式があるということで、稽古をしているのだという。
京都御苑のなかを西から東に歩いてきて門を出たら、すぐ左に鳥居があった。ところが最初の写真のように鳥居の向こうでマンション建設の工事をしていて、迂回路の案内がある。ぐるっと回ってお参りした。
あとでこの社地内でのマンション建設が一時問題視され報道されたことを知った。このために神社本庁を離れたとのこと。60年間の借地料で経営を安定させる判断は合理的だ。神社の経営環境は厳しいので致し方ない。京都御苑の隣でなかったら、こんなに問題にならなかっただろうと思う。
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